2010年10月アーカイブ
コンポジットの矯正装置をご紹介します。
歯に付ける矯正装置のことを
ブラケットまたはブレースと言います。
当医院では3種類ブレース(メタル・コンポジット・セラミック)の用意がございます。
メタルの装置は全て金属で出来ているため、ワイヤーとの相性が一番良くこちらの意図した動きをストレスなく実現してくれます。
ワイヤーとブラケットの滑りがとても良く、治療期間が1番短くなります。
また装置に着く汚れも分かり易いので、ハミガキがしやすいです。
欠点としては多少目立つ?事でしょうか。
コンポジットブラケットはワイヤーと接する部分のみメタルでつくり、滑りをよくして
ワイヤーとブラケットを結ぶ部分はコンポジットで仕上げ、審美性を高めています。
バランスのイイ装置です。
欠点としては吸水性があるので、1年を過ぎる頃から少し変色を起こします。
写真の症例は前歯の隙間をどうにかしたいと来院されました。
前の歯医者さんでは前歯全て削ってかぶせると言われたそうです。
そのような治療?行為?をスピード矯正とか、2回で終わる矯正とかの表現を散見しますが審美補綴であり、矯正治療ではありませんね。
当医院では補綴ももちろん行っておりますが、歯を傷つけないで満足出来る結果が得られるのであればまずは矯正をお薦めします。
自然な歯に勝るものはありません。
このケースでは上の前歯の隙間を閉じてアンテリアガイダンス(前歯部での顎の誘導)をつくります。
見た目も素敵になりますね。
期間は1年もかかりませんので、コンポジットでキレイなまま行けますね。
下の前歯の重なりを気にされて来院されました。
営業の仕事をされていて、人前で話す事が多いので清潔感を出したいとおっしゃていました。
以前にも外資系のオフィスにお勤めの方が、矯正をしてほしいと来院されました。
もう40代後半の男性でしたが
取引先の英国人に"あなたは歯が出ていて、喋るとツバが飛ぶから議論したくない"と言われたそうです。
多分に悪意を感じますが、グローバルに仕事をするのであれば、歯並びにも気を配るのは当たり前だと考えるようになったそうです。
また、歯並びくらいでキャリアを否定されるのは耐えられないとおっしゃていました。
歯並びくらい。。ちょとカチンと来ましたが(笑)
女性でも男性でも口もとの美しさは、しっかりとした自己管理が出来る証
また社会的地位の高さのアピールにもなります。
この症例では
全額的な矯正は望まれていなかったので、下の前歯のみ10ヶ月ワイヤーを入れさせて頂き歯の重なりをとりました。
その後 ホワイトニング、右下ブリッジをハイブリッドに変えています。
set後すぐの写真なので少し出血してますね(汗)
とても清潔感のある素敵な口もとになりました。
仕事面でも絶対プラスになるはずです。
女性のための生活情報紙
リビング さいたま中央 にこんな記事がありました。
お口のケアを怠っていると、フケ顔になっちゃうって、知っていました?
「いい歯の日」(11月8日)を前に口内ケアを見直しましょう。
あなたの口内はどれだけフケている?
10のチェクポイント
1 歯が全体に黄ばんできた
2 2 0代のときに比べ、歯が長くなって見える
3 歯茎が下がって、歯の根っこが見える
4 最近、歯に食べ物がはさまるようになった
5 ぶつけたわけでもないのに歯にひびが入っている
6 歯が擦り減って、黄色の中身が見える
7 歯が気になって大きな口を開けて笑えない
または口に手を当てて笑うようになった
8 口の中が乾燥しやすい
9 口臭が気になる
10 前歯に隙間ができてきた
いかがでしたか?
上記の項目はそれぞれエージングのサイン。
年齢を重ねると誰にでも起こりうる変化ですが、このサインがあったら
口内ケアを一度見直すいいチャンスです。
アンチエイジングの視点でも
健康な歯でしっかり噛んで食べることは、顔の表情筋を鍛え
リフトアップにつながりますし
口もとからのぞく歯が、白く輝いていたら
笑顔はとても若々しくチャーミングに映ります。
もしかして私って"フケ口"と思ってしまった方はご相談下さいね(笑)
8%のプラスチックに92%のセラミックの粉を混ぜて作った素材です。
セラミックを極限まで混ぜることによってプラスチック欠の点を隠し
セラミックに近づけました。
しかしプラスチックの欠点を少し持ち合わせているため
ツヤがなくなったり多少の摩耗があります。
耐久性や色の再現性、光の透過性もセラミックにはかないませんが
コストはセラミックの約半分です。
症例は右下のハイブリッドです。
この患者さまは上の前歯の不自然な見え方を気にされていました。
骨格的に多少受け口の傾向があり、下の前歯より上の前歯を前へ出そうとすると
どうしても歯の傾きが大きくなってしまい不自然な感じが出ます。
そこで10ヶ月下顎だけ矯正装置を入れていただき
ブリッジになっていた隙間を利用して下の前歯を全体に後退させてみました。
写真はブリッジを作り直したところです。
上の前歯もやり替え予定ですが現在、仮歯の状態です。
でも歯の見え方は自然ですね。
全て終わりましたらまたUPさせていただきます。
set直後なのでマージンにセメントが多少残っていますね。
しかしきちんとマージン(つなぎ目)が合っていますのでセメントは分断されています。
一度歯磨きをして頂ければキレイに取れます。
前歯では美しさを全面に出したいのでセラミックがベストですが
4番以降にはハイブリッドgoodです。
とてもバランスがとれた良い修復物ですね。
詰め物や被せ物を製作する際にする、お口の型取りを印象と言います。
現在、主流は2通りあり
1つは アルジネート(アルギン酸 ピンク色が多いです)
もう一つが シリコン印象です。(ガンタイプが多いです)
被せ物、詰め物の精度は印象で決まると言って良いでしょう。
通常その型をもとに模型を起こし、技工士さんに補綴物製作を依頼します。
患者さまの詰め物の情報が模型に集約されているのです。
形、色の情報は写真で補足しますが。
当たり前ですが、模型が狂っていたら口の中で合うはずがありません。
特に歯とのつなぎ目(マージン)は制作物の最重要項目です。
ここに隙間があるとバイ菌が入り込み二次カリエス、歯周病の原因にしてしまいます。
アルギン酸は粉と水を混ぜてガム状にして型を取ります。
混水比、水の温度、操作時間、術者の技量等で大きく性質が変わってしまいます。
仮にメーカー指定の諸条件を全て守っても
アルギン酸自体が収縮してしまうのですね。
そこに膨脹率の高い石膏を注いで+‐0みたいな感じなんです。
なんて大雑把な。。
ミクロ単位ではありますが。。
対してシリコンによる印象は
変形率0
石膏も限りなく変形率0を用いて模型を製作します。
精度はアルギン酸と比べものになりません。
オールセラミックスをはじめとする
自費のデリケートな治療にはシリコン印象以外考えられませんね。
歯を抜かずに矯正出来ませんか?
非常によくご相談を受けます。
健康な歯を抜くのはとてももったいないと思うのは良く分かります。
私達も出来る事なら、健康な歯を抜きたくはありません。
特に私は矯正治療のみでなく、一般治療も行っておりますので
1本の大切さを知っています。
あらゆる手段で歯を残そうと診療を行っておりすので尚更の事です。
しかしながら、歯はスペースがないと動かす事が出来ませんね。
スペースを獲得するには
抜歯
顎を拡げる
歯列を拡げる
奥歯をもっと奥へ移動させる
歯にヤスリをかけ細くする
等の方法が考えられますが
元々頭の形が短頭型(前後に短く横に広い)で顎の小さい日本人では
非抜歯での矯正は難しいのが現状です。
顎の大きさに対して歯が大きすぎるのですね。
親知らずを抜くのはある程度コンセンサスが得られていると思います。
矯正で歯を抜くのも原理は一緒です。
並ぶスペースが無いからですね。
スペースが無いのに無理やり歯を並べようとすると
全体的に歯が飛び出した様な感じ(上下顎前突bimax)になり
かみ合わせも安定しません。
写真の症例は奥歯をもっと奥へ動かしたあとホールドしている状態です。
下の写真はミラーで撮影していますので反転していますm(_ _)m
スペースが出来ているのがお分かりでしょうか。
当医院では安易な抜歯はせず、非抜歯での矯正の可能性を追求しております。
保険の範囲でも、前歯から5番目までは白い被せものが可能です。
HJKと言いハード・レジン・ジャケットクラウンの略になります。
簡単に言うと合成樹脂、プラスチックですね。
あまり積極的には用いませんが
どうしても保険で白い歯がイイと言うご要望の時には対応しております。
なぜあまり用いないのか?
まず、材質的に弱んです。
奥歯は最大300~500kgの負荷がかかるのですが
プラスチックでは耐えられず割れてしまう事があります。
また、吸水性も有り時間の経過とともに劣化し、また変色してしまいます。
もう一つが、保険制度上の問題で
割れてしまった場合、装着から2年を過ぎていないと保険では作り直せないのです。
私達は恒久的な治療、やり直さなくても良い状態に仕上げるのが患者さまの為にもなると考えていますので、どうしてもHJKは第一選択肢にはならないのです。
ただ、絶対良くないと言う訳でもなく、条件が合えばとてもイイ修復です。
なんと言っても 白い歯は素敵です。
通称マスクです。
上顎を前に引き出す目的で使います。
矯正をいつ始めるのが良いのか?とみなさん悩まれると思うのですが
骨格的に問題が無い
顎を動かす動作を歯並びがジャマをしていない
場合にはすべて永久歯になってからで充分ですし、短期間で済みます。
成人の場合は、矯正しようかなと思った時が一番イイ時ですね(笑)
逆に骨格的問題がある場合は、可及的に早く始めるのが理想です。
とは言っても、あまりに小さいと治療が理解出来ず危険な事もありますので
6~9才位に骨成長の最初のピークがきますので
それに合わせて行うのか良いでしょう。
写真は受け口の改善を行っています。
骨の成長は、頭からはじまり最後まで伸びるのが足のスネなんです。
上から下へ伸びて行きます。
小さい時に受け口のままですと、上顎の成長をブロックして止めてしまい
その後に下顎の成長が来ますので
相対的に大人になると受け口の度合いが大きくなってしまいます。
受け口のコントロールは早め早めが基本です。
ワイヤーのみで行う場合とマスクを併用する場合があります。
マスクは基本夜間のみの使用になります。
奥歯どうしをワイヤーで連結して口蓋の部分にプレートを付けて
3点で上顎に力を加えて行きます。
とても効果が出ます。GOODです。
矯正治療では動いて欲しい歯と、その位置に留まっていて欲しい歯が状況により変わります。
例えば、言葉は悪いですが出っ歯を治したい時、前歯は出来るだけ後退させたい
逆に奥歯は前に出さずに前歯が移動出来るスペースを確保したい訳です。
矯正は歯同士の綱引きの様なイメージで,作用、反作用の法則が常に存在します。
奥歯と前歯で綱引きをすると、当然前歯が負けて多く動くのですが奥歯も多少は前に出てきてしまいます。
そこでどうしても奥歯を前に出したくない時、以前はヘッドギアと呼ばれる帽子の様な装置で奥歯を抑えていましたが、ミニインプラントの登場により加強固定がストレスなく行える様になりました。インプラントを入れて歯とつなげばもう動きません。
最強の固定源になります。
通常のインプラントはずっとお使い頂くので、骨と結合(一体化)させますすが矯正用ミニインプラントは矯正治療が終われば役目が終了し外す為、骨と結合させません。
ほんとネジみたいな感じです。
埋入もとっても簡単。
麻酔して歯ぐきのうえから直接ドリリングして終わりです。
外す時は麻酔もいりません。
ちなみに当医院ではミニインプラントの費用は装置料に含まれています。
この症例は最初6番がありませんでした。
7番を前に移動させ、さらに8番(親知らず)を骨の中から引っ張りあげ歯列に加える計画で部分矯正を行っています。
奥歯にも力負けしないミニインプラント 最高です。
20代の女性の患者さまです。
「銀歯を全部白くしたい」と来院されました。
やはり、お口の中に金属色があるのは見た目も良くないですし
金属イオン流出による健康への影響も心配です。
当医院ではメタルフリーの修復を心掛けておりますし、また得意としております。
写真の症例は保険の範囲での修復になります。
基本的に治療部位が歯の1~2面であれば、保険の範囲で充分対応出来ます。
しかしながらそれ以上広範囲になる場合は、強度、適合性、コンタクト(両わきの歯とのキツサ)等の問題があり、白く仕上げたい場合はハイブリッドもしくはセラミックの詰め物をおすすめしております。
口もとからのぞく歯が白く輝いているのは健康的でとても素敵だと思いませんか?
この患者さまはドラマにも出演されている女優さんでした。
夜間のみ、取り外しの出来る「クリアアライナー」と言う装置で
前歯を引っ込めてみました。
ダイナミックに歯並びを変える事は出来ませんが
この症例の様に1~2本のみの移動には適しています。
歯が動くのは、矯正力を加えることにより歯を支えている骨に改造現象が起こり位置が変わります。歯根膜と言う歯と骨を結んでいる線維を介して骨に添加・吸収を起こさせます。
この添加・吸収が起きるのは力を加え続けて6~8時間後になります。
つまり、5時間使用しても、まったく使用しなくても動かない事に変わりないんですね。
取り外しの出来る装置は手軽ですが、ずっと力を加え続ける事が出来ない為、時間のロスが大きく、ワイヤー矯正の2~3倍以上の時間がかかってしまいます。
インビザラインなども同様です。
この患者さまも10ヶ月かかりましたが、だいぶ印象は変わり、喜んで頂けました。
神経を取ってしまうと、歯に栄養を運んでくれる血管も無くしてしまう為
歯は経年的に弱くなってしまいます。
歯の色が変わるのも栄養が行かないからで
歯自体は生活反応がなくなります。
当然、構造的にも弱くなりますので、
神経の治療をした歯は、心棒を入れて補強します。
この心棒をコアと言います。
コア 核ですね。中心です。
鋳造金属製のものを メタルコア
スクリュー+レジン製を レジンコア
と言い、通常保険診療ではどちらかを用います。
短期的は全然問題ないのですが、長期的には色々な問題が出てきます。
メタルコア:金属イオンの流出により歯と歯肉の境目を黒く変色させる。
また境目だけではなく歯肉全体の変色の原因になることも。
強度は充分ですが、弾性がないため強い力が加わると歯の根を割ってしまう
原因になる。
レジンコア:強度がやや弱い。脱離しやすい。
吸水性があり、経年的にもっと強度が無くなる。
また、臭いの原因になることもあり。
歯肉の変色は起こさずメタルコアよりは扱いやすい。
以前より自費の修復物には、変色しないよう、歯根破折させないようにゴールドコアを用いるのがスタンダードでしたが、最近ではより審美性を追求したファイバーコアが用いられます。
ファイバーコア:強度と適度な弾性がある。
透過性があり透明感のある補綴物(オールセラミックス)に最適です。
出来る事ならすべての症例で、ファイバーコアを使う事が歯を美しく長持ちさせる事になります。
しかしながら現在では材料代だけで、保険給付額の4~5倍してしまいますので自費のみの扱いとなります。
けっこう美味しんです。
歯医者さんが作ったチョコレート。
虫歯にならないどころか、歯を丈夫にしてくれるチョコレートです。
なぜかと言うと
甘味料としてキシリトールを100%使用しています。
キシリトールは口腔内の細菌による酸の産生がほとんどないことや
歯の再石灰化が期待出来ることから、抗う蝕甘味料として知られています。
このチョコレートはキシリトールの作用で虫歯菌の繁殖を防ぎ、プラークを
激減させます。
またキシリトールはインシュリンに依存しないので
糖尿病の方も安心してお召し上がりいただきます。
お子さんの歯磨き習慣のためにも最適です。
1週間も食べると虫歯菌が減り
お口の中のベトつきがなくなり歯がツルツルしてきます。
当院では、がんばって治療を受けたご褒美として
お子様にチョコをプレゼントしております。
鈴木歯科・矯正歯科医院でお過ごしいただく時間を少しでもリラックスしたものにして頂きたいと願い、待合室のお花を1週間に1度交換しております。
おかげさまで大変好評を頂いております。ありがとうございます。
治療が終了され、現在通院されてない患者さまにもHPを通して楽しんでいただければと考えブログにお花の写真を定期的にUPしてまいります。
感想などお知らせ頂ければ幸いです。
2010/10/04~のお花
テーマは"紅葉しかけた秋"
紅葉した木苺と燃え立つ様なドラゴン柳がポイントです。
ドラゴン柳 りんどう ユリ トルコキキョウ ソケイ 木苺を使っています。
作品をお願いしているのは
日本フラワーデザイナー協会 講師
アトリエ Id さま
048-682-0778 です。
http://www.suzuki-ortho.com/
すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行
【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院
【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会
【趣味】
サーフィン
お神輿