詰め物や被せ物を製作する際にする、お口の型取りを印象と言います。
現在、主流は2通りあり
1つは アルジネート(アルギン酸 ピンク色が多いです)
もう一つが シリコン印象です。(ガンタイプが多いです)
被せ物、詰め物の精度は印象で決まると言って良いでしょう。
通常その型をもとに模型を起こし、技工士さんに補綴物製作を依頼します。
患者さまの詰め物の情報が模型に集約されているのです。
形、色の情報は写真で補足しますが。
当たり前ですが、模型が狂っていたら口の中で合うはずがありません。
特に歯とのつなぎ目(マージン)は制作物の最重要項目です。
ここに隙間があるとバイ菌が入り込み二次カリエス、歯周病の原因にしてしまいます。
アルギン酸は粉と水を混ぜてガム状にして型を取ります。
混水比、水の温度、操作時間、術者の技量等で大きく性質が変わってしまいます。
仮にメーカー指定の諸条件を全て守っても
アルギン酸自体が収縮してしまうのですね。
そこに膨脹率の高い石膏を注いで+‐0みたいな感じなんです。
なんて大雑把な。。
ミクロ単位ではありますが。。
対してシリコンによる印象は
変形率0
石膏も限りなく変形率0を用いて模型を製作します。
精度はアルギン酸と比べものになりません。
オールセラミックスをはじめとする
自費のデリケートな治療にはシリコン印象以外考えられませんね。