矯正治療では動いて欲しい歯と、その位置に留まっていて欲しい歯が状況により変わります。
例えば、言葉は悪いですが出っ歯を治したい時、前歯は出来るだけ後退させたい
逆に奥歯は前に出さずに前歯が移動出来るスペースを確保したい訳です。
矯正は歯同士の綱引きの様なイメージで,作用、反作用の法則が常に存在します。
奥歯と前歯で綱引きをすると、当然前歯が負けて多く動くのですが奥歯も多少は前に出てきてしまいます。
そこでどうしても奥歯を前に出したくない時、以前はヘッドギアと呼ばれる帽子の様な装置で奥歯を抑えていましたが、ミニインプラントの登場により加強固定がストレスなく行える様になりました。インプラントを入れて歯とつなげばもう動きません。
最強の固定源になります。
通常のインプラントはずっとお使い頂くので、骨と結合(一体化)させますすが矯正用ミニインプラントは矯正治療が終われば役目が終了し外す為、骨と結合させません。
ほんとネジみたいな感じです。
埋入もとっても簡単。
麻酔して歯ぐきのうえから直接ドリリングして終わりです。
外す時は麻酔もいりません。
ちなみに当医院ではミニインプラントの費用は装置料に含まれています。
この症例は最初6番がありませんでした。
7番を前に移動させ、さらに8番(親知らず)を骨の中から引っ張りあげ歯列に加える計画で部分矯正を行っています。
奥歯にも力負けしないミニインプラント 最高です。