美容ジャーナリストの斎藤薫さん(美人の教科書で有名ですね)が
「美しい女の口もとには、作法がある」というエッセイで書かれていました。
口もとの端正な人が美人。口もとに清潔感がある人ほど美しい。。。
そう言われるのには、明快な理由がある。
じつは食べる時の口もとにこそ、人間の品性がそっくり示されすからなのだ。
食べることは生きること。
あわてて食べる動作が、比喩的に貪欲に物を欲しがるさまを指すように、
食べ方は良くも悪くも、その人の生きざまを形にするもの。
だから、美しく食べる人ほど美しいし、ていねいに物静かに食べる人ほど美しいのだ。
そう、食べる時の仕草や表情はいちいち人の美しさを左右する。
箸やナイフ、フォークをどう扱って食べ物を口に運ぶか?どういうふうに噛むか?
そして食べながらの会話の仕方まで、食べるという行為はきわめて表情豊かだからこそ
その分、人の美しさをハッキリ分けてしまうのだ。
そういう意味で歯並びが悪いと、かみ合わせが悪いと、
美しい食べ方にはならないことも、あらためて思い知りたい。
だから口もとと歯が美しい人ほど美しいのだということも。