この患者さまは顎関節症を主訴として来院されました。
その他、めまい 肩こり 不眠 等の不定愁訴もありました。
関節症を起こす原因は、ハッキリ言ってわかりません。
一時期かみ合わせが原因だと主張したことから、歯科医師はとてつもなく苦労することとなりました。詳しくは以前のブログをご覧ください。
また、かみ合わせ論は変数が多過ぎてこれが正解と言うパターンもありません。
骨格、筋力、歯並び、噛みぐせ、性格、ストレスetcもうありとあらゆる物が絡み合い現状をつくっているからです。
咬合論を化学にしようと、何とか数値化しようと研究が行われていますが、そもそもの出発点がCO CR 筋肉位とか色々言われ分からないのですね。
ですが、この人にはこんな感じが良いのではないか?とカテゴライズする事は可能で、試しにかみ合わせを変えてみるような時にスプリントを用います。
いきなり歯を削ったり、レジンを盛ったりしたら取り返しがつかなくなりますので歯にカバーをして、スプリント上で予測した良いと思われるかみ合わせを再現して行きます。
関節症に一番悪いのが、寝ている間の歯軋りやくいしばりです。
ですがこれはストレスマネジメント上とても重要なので、意識して?暗示をかけて止める必要はありません。
歯軋り、くいしばりをしてもOKなかみ合わせをつくれば良いのです。
その過程でのスプリントの使用になります。