今週土曜日、7月7日は『七夕』ですね。
引き裂かれてしまった恋人、織り姫と彦星が
一年に一度だけ再会できる日という物語が
日本ではなじみ深いですが、
なんと世界各地に『七夕伝説』は語り継がれているそうです。
例えばフィンランドでは、仲睦まじい夫婦のお話。
天に召されて離ればなれの星になってしまった二人は
それでも一緒にいたいと強く思い、
星くずを集めて光の橋を作りはじめます。
ついに千年もの時が経った末にやっと橋が完成、
めでたく再会することができ、それからはずっと一緒に
空でキラキラと輝くようになりました。
もちろん、この『橋』が『天の川』です。
中国には何種類もの七夕伝説があるそうですが
一番有名なのは、天女を妻にした若者とその子供達のお話。
若者と家庭を築き、下界から戻らない天女に
しびれを切らした天の上帝が、強制的に天女を連れ去ってしまい
追いかけてきた家族と天女の間に大きな河を作ってしまいます。
しかし何とか母に会いたいと
柄杓で水をすくい取って河の水を減らそうとする
夫と子供達のけなげさ、愛情に心を打たれた上帝は
毎年7月7日の夜だけ、親子夫婦が河を渡って
会うことを許したのでした。
若者が牽牛星(彦星)、天女が織姫星、そして牽牛星の隣に並ぶ
小さな2つの星が子供達、ということです。
織姫星「ベガ」と彦星「アルタイル」、そして天の川を見て
世界中の人がそれぞれに物語を想像しているなんて
なんだか不思議で、とても素敵ですね☆