入れ歯や多数歯欠損の症例では
患者さまが本当にリラックスして咬める位置を見つける為にゴシックアーチを行います。
入れ歯の例で説明して行きます。
1 スタディモデル → 個人トレー製作
2 個人トレーによる精密印象→咬合床製作
3 フェイスボーにより上顎と頭蓋の位置関係を咬合器上に再現
4 咬合床を用いてだいたいでのかみ合わせの位置を決定
5 下顎の模型を咬合器にマウントしゴシックアーチトレーサーの取り付け
6 患者さまのお口の中へ戻し、会話をしながら色々顎を動かして頂き1番リラックス出来る
位置をピンポイントで見つけます
7 エイペックスに穴を開け、再バイト
8 咬合器にリマウント(付け直し)し人工歯をならべます。
次回は試適ですね。
ゴシックアーチはとても良い方法です。
しかし咬合床がルーズですと、お口の中で安定せず徒労に終わります。
全ては精度が大切なんですね。
保険診療と作り方は一緒なのに、ただ単にフレームが金属になっただけの自費治療は
どうかと思いますが、良い使い心地の義歯はたくさんのステップを経て完成になります。
当然費用もかかりますね。
保険診療では1,2の後にすぐかみ合わせを採ります。
どうしてもルーズな仕上がりになってしまいます。
経済性重視の入れ歯ですね。