矯正治療は歯を理想的な位置に動かし終わった後
周りの骨が安定するまで、かみ合わせが落ち着くまで歯をホールドしておく必要があります。
例えが悪いですが骨折すると骨がつくまでギブスで固定されますね。そんなイメージです。
歯を動かす事を動的治療
ホールドする事を保定と言います。
保定しないと後戻りを起こします。100%元の位置へ動く事はありえませんが
多少すき間が出たり、歯がずれたりしてしまいます。
写真はリテーナーと呼ばれる保定装置です。
当医院では通常下顎に関しては前歯を中心として6~8本裏側に細い針金で連結固定しています。
上顎に関しましては取り外しの出来るリテーナーを使用して頂いています。
リテーナーの製作はかみ合わせがOKになった時点で型をとります。
当然その時点ではブラケットが付いた状況なので精密な型は取れません。
その模型でまず、ワイヤー+ピンクの床が付いた調整可能なリテーナーを製作し
ブラケットを外した時に改めて精密な型を取り透明なリテーナーを製作します。
昼間は透明なリテーナーを使用して頂き
就寝時はワイヤータイプのリテーナーを使用して頂きます。
期間的には1~1.5年位になります。
リテーナー非常に大切です。
ある意味矯正治療の成功はリテーナーの使用をしっかりして頂けるかどうかにかかっていますね。