2018年3月4日(日) ドッグベストセメント療法 講義&実習セミナー2018 UPDATE
講師 小峰一雄 先生 日本抗加齢学会専門医
ラオスヘルスサイエンス大学教授
受講して参りました。
ドックベストセメント TV、雑誌等などで何度か特集されていましたので
虫歯を削らずに治すセメントと言うイメージがありました。
一時流行った3-Mixみたいなものかなぁ~??位の感覚でしたので一度話を聞いてみようと(笑)
ドッグベストセメントとは?
19世紀後半にカッパー(銅)セメントで合着した支台歯には二次カリエスがなかったことに着目し
カッパーの含有量を増やし、殺菌効果を期待した。
しかし、銅の含有量の増加により毒性が強くなる
(時を同じくして、新タイプのセメントが台頭しいつの間にか姿を消した)
そして近年になり Dr.Tim Frazer により
カッパーセメントとCopa-Liteを組み合わせた応用法を発表
これを新たに Doc's Best Cements と改名された。
銅の毒性は?
厚生省では昭和56年に国立衛生試験所・国立公衆衛生院・東京大学医学部に調査依頼
その結果、昭和59年8月に銅の毒性に根拠なしと厚生省が発表
銅はヘモグロビンが体内でつくられるとき、鉄の利用を助ける役割をしている。
銅無しでは正常な血液は作れない。
鉄があっても銅が不足していて貧血になる場合
これを銅欠乏性貧血と呼んでいる。
特徴として銅は体内に蓄積しない。
重要なミネラルだそうです。
串焼きやさんなどで銅皿に盛ってくる店は
お、解ってるねって感じだそうす。
ドックベストセメント
オリジナル治療法は
感染牙質を2mm残して除去
ドックベストセメントを充填
アイオノマーセメントで仮封
再石灰化の経過観察
再石灰化後、最終充填
う蝕レーザー診断器、歯髄診断器は必要
エンドにも応用可能
等、拝聴して参りました。
ざっくり言うと
軟化象牙質はミネラルが抜けた状態だからグズグズ
ドックベストセメントにより象牙細管へミネラルを吸収させ
健全?歯質へと変質させる治療。
出来るだけ歯質を残すという観念は素晴らしいのですが
経過観察時間が長いのと
1day処置にすると ドックベストセメントの色を隠すのに
CRが厚くなりがち。。
キレイを追求する当医院ではちょと。。
露髄したらMTAではダメなのかとの質問には
歯髄の生活、修復反応はものすごいものがあるので
否定はしないが科学薬品はキライだそうです。。
ドックベストセメント用意します。
患者さまとのコンサルでどの修復を選択するのかを決めます。