前回の補足的に
右下⑦6⑤のブリッジです。
一般的にブリッジはこんな感じになります。
7番をメタルでつくっていますので、なんにも心配のない形です。
2013年2月アーカイブ
右下7⑥⑤の延長ブリッジです。
ブリッジは欠損部の両脇の歯を支えとして、橋のように補綴するのですが
最後臼歯がない、もしくは遊離端欠損の場合
ベストはインプラント補綴ですが
どうしてもインプラントはイヤ、義歯はもっとイヤという場合に
致し方なく延長ブリッジにする場合もございます。
力学的にかなりおかしな設計ですので
欠損部の直前の歯は大きなストレスにさらされます。
この患者さまは直前の歯が生活歯ですのでまだ耐えられますが
神経のない歯では歯根破折が起こりがちです。
ストレスをを最小限にする形態にしなくてはいけません。
多数歯欠損の症例では
粘膜を覆う面積が大きければ大きいほど義歯は安定します。
使用感を快適にするため、金属フレームで床を極薄につくり
見た目を自然にするようにクラスプ部はナチュラルデンチャーにしました。
とても自然で良い感じではないでしょうか?
上の写真は7年前の初診時のものです。
まだ40代前半の患者さま。
入歯はつらいですよね。
左下は少しムリをした形ですが、ブリッジで仕上げました。
メインテナンスにずっと通って来てくださり、7年経過しても全然大丈夫です。
当医院はもちろんインプラントも扱っていますが
可能なかぎり、天然歯、ご自分の歯で噛んで頂きたいと考えております。
右下は、残念ながら67が残せなかった為にインプラントにしています。
入歯のない生活は、食生活のみならず精神的にも快適になりますね。
コーピング(根だけ残している)+欠損部で入歯をされていました。
根の治療を徹底的にやり直し
ブリッジにて上顎を仕上げました。
4⑤6⑦設計でしたが24の隙をつけると
かえって不自然になってしまう為25を大きく造ってみました。
入歯は使い心地もそうですが
入歯になってしまったという気持ちの整理が難しいと思います。
当医院では出来るだけ義歯にしない方法を考えます。
歯を失わない為に
定期的なメインテナンスは本当に大切ですよ。
右下6番 E-max です。
セラミックブロックの削り出しですので
強度は最高。
臼歯部の補綴に最適です。
安価なオールセラミックになります。
ネガティブなところでは
既成品の色調ですので
シビアな色合わせが要求される部位には
少し難しいですね。
左下7番 2012年12月にインプラント埋入しました。
約2ヶ月後の本日仮歯(TEK)になりました。
この状態で2週間~1ヶ月程過ごしていただき、かみ合わせのcheckをしつつ
問題がなければ本印象になります。
根の治療のことを
根管治療、エンド(endodontics)といいますが
DRのほとんどが苦手意識をもっているのではと思います。
まず、見えない、マイクロを使ったとしても
根管の奥の方は見えませんし。。
複雑な形の根管、側枝であったり強い湾曲であったりと
根管形成が難しい場合がほとんど。
私も得意とは言えないのですが
土台の治療がしっかりしていないと
せっかくの審美補綴も台無しになってしまうので
「ピタッと根充」をめざして頑張ってます。
患歯にラバーをし、感染源になる唾液をブロック。
ファイルを用いて根管形成。
EMR(電気抵抗値)を用いて、根の長さを確認しながら拡大。
このEMRの機械も気まぐれで、正しい値を示さないこともしばしばあります。
わからない時はデンタルX線で確認です。
キレイなフレアーが形成でき
炎症反応のない状態がつくれたら
根管充填をし、無菌状態をつくります。
レントゲンにて確認。
「ピタッと根充」を目指します。
人に与える印象がだいぶ変わりますね。
キレイな口元は知的で、魅力的です。
当然、周りから大切に扱われるようになりますね。
http://www.suzuki-ortho.com/
すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行
【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院
【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会
【趣味】
サーフィン
お神輿