令和8年2月7日
令和7年度大宮歯科医師会第3回学術講演会を聴講して参りました。
講師は堀ちえみさん主治医の安部貴大先生
以下、抄録です。
我が国における口腔・咽頭がんの現状は、欧米諸国の死亡率が減少傾向にあるのに対し高い水準にある。
生存率を向上させる鍵は早期発見であり、そのための歯科医師の役割は大きい。口腔がんの主要なリスク因子は、喫煙、過度な飲酒(これらが併用されるとリスクが15倍に増加)、ヒチパピローマウイルス(HPV)感染、不適合義歯などによる慢性刺激などが挙げられ、部位別では舌癌が最も多い。
口腔がんの初期症状は、2週間以上治らない白斑・紅斑、小さな潰瘍、硬結、出血などがあり、特に白板症や紅板症(口腔潜在的悪性疾患と呼ばれる)は悪性化リスクが高く、対応には注意が必要である。
診断のポイントは系統的な視診と触診が基本であり、病変の硬さや頸部リンパ節の触診は浸潤度や頸部転移の評価に重要である。
また、画像検査でX線、CT、MRIなどを用いて進展範囲を評価し、確定診断には組織生検が不可欠である。
治療は、手術療法、放射線療法、そして薬物療法を「三本の矢」とする集学的治療を基軸とし、多職種連携で行う。近年では、分子標的療法や免疫療法といった新しい治療法も適応となった。切除が可能なら手術が第一選択であるが、生活の質(QOL)維持のためには、早期発見による機能温存が極めて重要である。
したがって、地域医療と専門医療機関が密接に連携する地域ネットワークの構築が不可欠であり、歯科医師は、日常診療での口腔粘膜の注意深い観察を行い、疑わしい症例については迅速に口腔がん専門医などへ紹介する連携構築と、日々の予防活動(口腔ケア、禁煙、節酒などの患者教育)、さらにはがん治療後の口腔機能管理を通じて、口腔がん医療の中核を担うことが益々期待されている。
世界で一番口腔がんの罹患率が高いのはインドだそうです。
部位別で15.6%を占めています。
インドでは噛みタバコを嗜む習慣があり、最大のリスク因子
噛みタバコを噛むと、口の中が赤くなり、痰を路上に吐くのでインドの街中は道が真っ赤なのだとか。。
堀ちえみさんも、最初は舌の裏にできた口内炎がなかなか治らない。
かかりつけの歯科医院では口内炎と言われ、レーザー等をしていたそうですが
半年過ぎても変わりなく、不安になりnetで色々調べるうちに口腔がんの症状にぴったり当てはまる。
大学病院に転院しました。
その時の担当が安部先生。
堀ちえみさん自身が自分の経験をすべて話し、口腔がん早期発見の啓蒙活動を
安部先生とともに行っているそうです。





