当院のむし歯治療 5つのポイント
当院では患者さまのご要望に応じて、できるだけ健康な歯を残すための治療をご提供しています。
できるだけ歯を削らない治療
歯は1度削ってしまうと2度と元には戻せない場所です。永久歯を健康に長く使用するには、むし歯がないことが一番ですが、当院では、どうしても治療となったケースでも、できるだけ歯を残せるよう、必要な部分だけを処置して治療を進めます。
初期のむし歯であれば、フッ素塗布で改善されることもありますので、お早めにご相談ください。
痛みに配慮した麻酔
治療前の麻酔から患者さまの負担を減らせるように、痛みに配慮した極細針にて手打ち麻酔を行います。
また事前に粘膜に表面麻酔ジェルを塗布して、痛点を避けることで麻酔針が「チクッ」と刺さる刺激を軽減。
以前は、電動麻酔器を使用した時期もありましたが、患者さまから「（手打ちと電動の）感覚は変わりがない」とのお声もいただいております。
多くの麻酔経験をされた方でも、当院では「全く痛くない」といった嬉しいお言葉をいただいております。
参考：整形3000万プレイヤー「神崎りのあ」さまツイート
保険治療でも100％ラバーダム防湿※
当院の歯科治療では感染対策のために「ラバーダム」といわれるゴム製のシートを必ず使用します。ラバーダム防湿とは、いわば歯のシャワーキャップです。
ゴムシートから治療部分だけを出した状態に保つことで、感染リスクを低減し、むし歯の再発を防ぐことができます。
こうした細かな処理を徹底的に行うことで、10年、20年後のお口の健康を守ることにつながります。
※（除く上顎前歯、Ⅴ級窩洞）
細部にこだわり治療精度の向上
当院では、むし歯治療中に出血を伴うケースでは、圧排綿糸を用いて浸出液のコントロールを行っています。また、前歯の先端や奥歯の噛み合う面が広く、むし歯になっているケースでは特に慎重に治療を行い、歯と充填物の隙間を無くすことを心がけています。
結果的に歯の見た目の美しさにもこだわることが可能です。
さらに、歯の型取りには光学スキャンを用いて、より精度の高い修復物を提供します。
むし歯の進行
むし歯の進行はC1～C4の4段階に分けられます。
CO：軽度の虫歯
歯の表面が白くザラザラしており、ミネラルやカルシウムが溶けだした状態です。痛みがないため自分で気付くことはほとんどなく、定期検診で発見されることが多い傾向があります。
治療
歯を削ることなく、フッ素塗布やセルフケアの見直しで改善できます。
C1：エナメル質までのむし歯
歯の表面のエナメル質が溶け始め、歯に小さな穴が開いて黒ずんでいる状態です。痛みはほとんどありません。
治療
むし歯の部分を最小限に削って、白い樹脂（CR：コンポジットレジン）で詰めます。
C2：象牙質までのむし歯
エナメル質の内側にある象牙質まで溶かされます。神経に近いため、冷たい飲みものや甘いお菓子を食べると歯がしみる症状が出るケースもあります。
治療
むし歯の部分を削り、白い樹脂を詰める・詰め物（インレー）・被せ物（クラウン）で修復します。当院では見た目や機能をより重視した審美治療も行っています。
C3：神経に達したむし歯
歯の神経のある内部まで、むし歯になった状態です。強烈な痛みを伴い、熱い食べ物や飲み物がしみます。
治療
歯の神経を取り除く「根管治療」を行います。根管治療後は、土台を立てて被せ物を装着します。
C4：ほとんど歯のないむし歯
歯がほとんど溶かされて、かろうじて根っこが残っている状態です。かなり激しい痛みが続きます。ただし、痛みを感じる神経が壊死していることもあり、痛みがないからといって放置すると膿が溜まったり、歯の周りの顎の骨にも炎症が広がります。
治療
根管治療をするケースと、最悪の場合は抜歯になります。
※C3～C4のむし歯の場合は根管治療が必要となります。
ドクターより一言
歯科治療というものは、建設作業と似ています。細かい処理の積み重ねが、建物の仕上がりはもちろん、建物そのものの寿命を大きく左右します。
当院では、どんなに小さなむし歯でも、患者さまお一人おひとりに時間をかけて丁寧に処理していきます。むし歯を完全に取り除いていなかったり、詰め物と歯との間にミクロン単位の隙間があれば、むし歯の再発リスクが高まるからです。
健康な状態を長くキープさせるには、時間をかけた細かな処理が欠かせません。結果的に治療時間が多少長くなってしまう事もありますが、ご了承ください。
