舌痛症 Burning Mouth Syndrom
2020年1月30日 講習会に参加してまいりました。
舌痛症、いわゆるBurning MOuth Syndromeの原因と対応
講師 日本歯科大学生命歯学部口腔外科学教授 松野智宣 先生
以下抄録です。
舌痛の原因はさまざまであり、その原因によって、舌に明らかな肉眼的異常所見を認める侵害受容性疼痛と舌に肉眼的異常を認めない神経障害性疼痛、さらに両者に該当するような所見がなく、原因も不明で心因性や突発性の疼痛が疑われる、いわゆる舌痛症に鑑別診断されている。侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛による舌痛は、原因が明らかなため診断やその対応が比較的容易であるが、原因が特定出来ない舌痛症への対応は困難にもかかわらず、日常臨床で遭遇することも決して少なくない。
舌痛症のような症状は19世紀中頃には報告されていたが、20世紀初頭になってButlinとOppenheimがはじめてGlossodyniaいわゆる舌痛症として発表している。
一方、Burning Mouth Syndrome(BMS:口腔内灼熱感症候群)は、「医科あるいは歯科的な原因が見当たらない口腔内の灼熱感」として、2004年にInternational Headache Societyによってはじめてカテゴライズされた疾患である。現在の診断基準は、局所的あるいは漸進的疾患を除外して、健常な口腔粘膜の日常的な疼痛とされ、灼熱感や痛みが舌のみならず口唇、口蓋、頬粘膜や歯肉などに現れるが、発赤や萎縮、びらん、潰瘍あるいは舌炎などの器質的変化が認められない病態とされている。また、BMSは口腔の灼熱感に加え、口腔粘膜の痛みや味覚異常、口腔乾燥などの症候がほぼ終日、少なくとも4~6ヶ月間続き、睡眠の妨げとなることも多い。したがって、舌痛症はBMSの一症状であるため、欧米ではGlossodyniaよりもBMSとして報告されていることが多い。
今回は舌痛の原因を鑑別診断するとともに、BMSについてその疫学、原因、病態、臨床診断、治療法、予後などをレビューしてみたい。
out put
まず、舌は角化度合が大きく一般的にはそんなに病変の出ないところ
味覚は舌上の味蕾に刺激が入り舌前方2/3は舌神経~小索神経 後方1/3が舌咽神経
動きは舌下神経
味覚5元は
甘い
辛い
しょっぱい
酸っぱい
旨い
最近では+脂味で6元
辛みは舌神経が感じるので
下顎埋伏智歯抜歯などでダメージを与えると味覚異常起きる
カンジダ 一般的には白色病変だが赤色のこともあり
口角炎
鉄欠乏性貧血 口角炎
スプーンネイル
平滑舌 胃の切除していること多い
口が渇く 下垂体の異常ホルモンバランス
唾液が出ずらい 加齢、酸化ストレス
(ATPサイクルで活性酸素出す←抗酸化作用で浄化有効)
安静時唾液少ない 粘調性 アミラーゼ多い←ストレス感じると分泌
すっぱいのみ敏感
BMS治療
原因が特定できないので
基本 はげまし
口腔心身症科に送ることもあり
薬物療法
抗痙攣薬(リボトリール)の含漱
αリポ酸(抗酸化)6ヶ月服用
立抗散(漢方薬)