講習会 根管治療の難治症例
9月14日
所属しているスタディグループの講習会に参加して参りました。
以下抄録です。
根管治療の難治症例・原因と対応を考える
講師 日本歯科大学新潟生命歯学部
歯科保存学第1講座 准教授 北島佳代子 先生
一般歯科診療の中で最も遭遇する機会が多く、そしてもっとも骨の折れる分野の一つに歯内治療が挙げられるのではないでしょうか?効率よく、患者・術者双方にとって負担の少ない診療が出来ればどんなに楽なことかと多くの先生が考えておられることと思います。
しかし、根管形態は単純なものばかりではなく、根未完成の場合や、複根管、側枝、分岐、イスムス、フィン、狭窄等々複雑な形態を有し、さらに加齢とともに象牙質の添加を生じ、生涯を通して変化します。
近年では口腔衛生の向上、予防歯科医学の発展等により重篤な症例は少なくなった反面、高齢化社会の到来による新たな問題も生じています。寿命の延長に随伴して歯の寿命も延長し、それに伴う根管の狭小化傾向が進み、複雑な解剖形態を有する根管治療をさらに困難にしているように思われます。
また、歯痛や排膿の持続といった歯科特有の症状が長引き、難症例となって紹介されてくる症例も見受けられます。
いわゆる難治症例の中には、根管の解剖形態や歯髄の特性を再認識し、歯内治療の基本に立ち返り、基本に則った治療を踏襲することによって、症状が軽減するケースも少なくないように思います。
今回は、近年新しく開発され普及してきた歯科治療用器材のいくつかを紹介しながら、根管治療の難治症例の原因と対策のポイントについて考えてみたいと思います。
根管治療ほんと難しいです。
根の解剖学的形態が複雑過ぎて、日々悩む症例が多いですね。
ただある一定のエビデンスは確立していて
今回のお話でも、そこには変化はないようでした。
根尖孔までしっかり穿通させ
NaOClによる有機質の分解
EDTAによる無機質の分解
Ca(OH)2による消毒 等々
そして基本の基がラバーダム
20回根治をして21回目に唾液がついたら
20回の苦労が水の泡になります。
ラバーをしないでの根治は将来絶対にトラブルを起こします。
自覚症状があるかないかは別ですが。。
当医院では上顎前歯部(唾液に触れないから)以外の根管治療では
100%ラバーダムを装着させて頂いております。