滅菌と消毒を考える
M&D医業経営研究所の木村先生のメルマガから以下引用します。
歯科用ハンドピースを滅菌して、患者ごとに交換している歯科医院は、
2012年の日本歯科新聞の調査では、31.4%に過ぎません。
予防接種の使い回しよりも、歯科医療器具による感染リスクが高いことが周知され
ているなかで、ハンドピースなどの滅菌と、患者ごと交換を行わないということは、
そのような歯科医院で行っている処置は医療行為ではなく、犯罪行為であるといっ
ても過言ではないでしょう。
使用済みのリーマーやファイルの滅菌消毒については、
超音波洗浄のみが19.4%、アルコール清拭のみが10.6%でした。
むし歯菌のいる、う窩の処置を行う器具を滅菌せずに使いまわしている歯科医院が
約30%あるということです。恐ろしい事実です。
使用済みのリーマーやファイルを超音波など一次洗浄のあとオートクレーブで滅菌
している医院は48.5%、オートクレーブのみが9.3%という結果でした。
院内の交差感染リスクに配慮している医院は半数しかないということです。
ハンドピースとリーマーファイルを完全に滅菌しているのは、単純計算では、
30%×50%=15%しかなく、85%が滅菌消毒不十分ということになります。
残念ながら、これが私の肌感覚に近いのです。
恐ろしいですね。
いくらHP等で患者さまのために~とか謳っていても
実際にまっとうな滅菌、消毒を行っている医院はまだまだ少ないという事です。
では、なんで行わないの?
それは経費がかかるから。。
マスコミでも時々取り上げられますが
ハンドピース専用の滅菌器+予備のハンドピースをそろえると
だいたい400万円位かかります。
+1本滅菌するためのコストが1回5円。
滅菌の費用は再診料450円に含まれ
最近では感染予防のためのディスポ製品が多いので
感染予防をしっかりしようと思うとかなりのコストになります。
ですが、医療人として
感染予防は基本ですよね。
当医院は世界基準の滅菌、消毒体制で診療しております。
安心して診療をお受けください。